こんにちは坂本です。この「こんにちは○○です」っていう文言どうしても ARuFaの日記の冒頭にしか見えないんですよね。ARuFaが出演している匿名ラジオ毎週木曜0時更新です。
1.初めに
ということで今日は待ちに待った「LOST:SMILE memories + promises」について書いていこうと思います。
LOST:SMILEを知ったきっかけとしては後編のクラウドファンディングを開催している際に声優の会沢紗弥さんのが出演しているということで知りました。当時はクラウドファンディングには参加しなかったですが...(今思うと参加しとけばよかったと後悔しています)
購入しようと思ったきっかけは出演声優の汐入あすかさんのプレイ配信を観て購入を決意しました。ゆる~いプレイ動画で非常に楽しめました。時間のある方はぜひ見て下さい。(7時間の動画が3本あるのでPカップ中に見れば1日消化できます。プラチナランカーの方はぜひ!)
※ネタバレを含むので未プレイの方はブラウザバック推奨です。
2.あらすじ
星美島(ほしみじま)――。
日本の南端に位置する、星と海の美しい島。
父さんの、生まれ育った島。
小さい時に連れてきてもらったけど、当時のことはなにも覚えていない。
俺は、あの島を見ていた。今は亡き、父の面影を辿って。そして出会うのは、6人の少女の物語
父親の生まれ育った南の島に行きヒロインたちと出会うという物語です。どこぞのSummer Pocketsかよ。サマポケやったことないけど。
3.登場人物
真咲 湊
コミュ力があり親近感の高いが分別がある、しっかり者。でもツンデレ。
与那嶺 純
見た目通りの元気っ娘。且つ素直なので可愛げがある。
一条 めぐる
不思議ちゃん、でも根は純粋。めちゃくちゃさぁやちゃんを感じる。
東雲 美鈴
天然なお姉さん。
みひろ
冗談交じりのお茶目なお姉さん、とはいえ根は乙女な大人なお姉さん。
結李
第一印象色素薄い感じだけど性格はそんなことない。
サキ
幼女チックなみひろと同い年。合法ロリ。
真咲 由希子
湊の母親。人間として出来てるというかもう聖母。由希子√追加してくれ~。
4.各ヒロイン√感想
美鈴
美鈴の知らない一面を段々と知ってゆくともに2人の距離が縮まっていくのが初々しい、敬語をやめたところで一気に印象が変わり、喋り方ひとつでストーリー進行と2人の距離感を感じさせられました。
まさか人魚伝説がそこに繋がってくるとは。単純に2人が結ばれて終わるのかと思ったら老女に戻って神様に試させられるいかにも神様らしい試練。
美鈴と共に少彦名も一緒に救われる当たり心が軽くなりました。少彦名は沖ツ御神と結ばれるんですかね。
エンディング後の最後の最後でちゃんと伏線回収してくるあたりしっかり構想が練られてるなと思いました。
最後の選択肢を外しBadEnd√に入るとループになるのは話のつなげ方としては結構面白いなと思いました。
純
胡桃先生、利夫の掛け合いがよかったですね。それにしてもまさか2人がくっつくとは。
胡桃先生の「キーパーソン君」という表現が的確でした。純の性格で分かりにくかったですが結構早い段階で有紀を意識してましたね。
告白、ファーストキスのどぎまぎ、純情ぶりが普段とのギャップがあり心奪われました。かわいかったですね。
大会までの間、時折純が口にする「集中」という言葉がたった2文字で心情を表していてワードチョイスが的確だなと思いました。
何かしらの山場はあるかと思ったが、ビーチバレー大会ではなく親子の確執だったのが驚きました。純が家出した後の有紀の察し方、距離感が非常に出来る男でカッコよかったです。僕もに習いたいですね。
利夫も決して悪人ではなく言っていることの筋が通っている反面、自分の不完全さも自覚しており人間の不安定さをよく表しているなと思った。
最後の最後でみひろちゃんが粋なことをしてくれますね。さりげなさもみひろちゃんらしいというか。
直接的な純の幸せというよりかは父親の幸せが延いては純の幸せに繋がっているという珍しいパターンだと感じました。
個人的には結果は出せなかったがTrueEndになる√が見てみたいと思いました。
めぐる
めぐるワールド全開でキャラが立っていて、会話のテンポ感が気持ちよかったです。 CV.会沢紗弥の本質的なところがめぐると同じでキャスティングが良く練られていて愛が感じられました。
まさかみひろとめぐるが姉妹とは。言われてみれば確かに雰囲気が似てますね。
バッドエンド√の終わり方が雑だったのが少し残念でした。
とても重い話でしたね....1度目に不良とのいざこざがあり2度目に派手に衝突するという2段階なのは構成的によかったですね。また不良とのいざこざを有紀と共にめぐるが同じ体験をしているのは物語の流れとして大事だなと思いました。
両親の死の真相を解決したら終わると思っていたが、両親の死の真相から始まり不良とのいざこざ、最終的には過去のトラウマという不幸の連鎖で結果的に過去のトラウマ塞ぎ込んでしまうと言う鬱展開は少しやりすぎかなと思いました。
めぐるを助けたのが有紀の父親という運命のめぐりあわせが「めぐる」という名前も相まってとても運命的でした。
最後の海に落ちた有紀を助けるために海に入っためぐるだが、海に入ったという状況説明を敢えてテキストに載せずにイベントCGの水滴でPTSDを克服し海に入ったことを表現するのは非常に感動しました。
ところで結局わたあめはナニモン???
みひろ
上記の3人とは違ってそこまで複雑なしがらみがなく単純な「好き」で話が進んでゆき、難しいことを考えず読み進められて楽しかったです。
意識してからの展開の速さ、普段のノリでみひろから距離を詰めてくるが有紀の想い人が分かった時の純情ぶりが恋愛をしたことがない初々しい感じが伝わってきて良かったです。
いち早く大人になり自分の人生をめぐるの為に犠牲にしてきて、自分の人生を客観的に見ているがゆえに残ったのは何も残っていない自分だけという認識をし、今後の展望が見えていないみひろに対して有紀からアクションを起こした点は大変大きな意味があったと思います。
ああ見えてもやっぱり友達想いのサキが2人の橋渡し的な存在だったのも大きかったです。めぐるのことを第一に考えてきたみひろと同じくみひろの幸せについてちゃんと考えていためぐるの美しい姉妹愛を見せつけられました。
唯一の結婚Endがあり良かったです。やっぱりきれいですねみひろさん。
湊
そっけないように見えて垣間見える乙女。自分の気持ちが分かっていながらも周りを気遣いすぎて中々気持ちを伝えられないもどかしさ、他の女の子と話しているときの嫉妬さ加減が恋する乙女と表現していて凄いと思いました。
他√でも有紀への想い垣間見え、時にめぐる√での「あんたは、もうちょっと相手のことを......相手のことを考えなさいよね」はめぐるのことと同時に自分のことも察してほしいという湊自身に向けてのアンチテーゼでもあるのが非常に刺さりました。
有紀に気づいてほしいがために祭りに誘うあたり素の行動力が出てましたね。
過去の踏襲からの最終的な結末の変化、告白と綺麗な流れでした。また湊が倒れてからテキスト、クライマックスのイベントCGの朝焼けで時間経過をしっかりと感じさせてくれ良かったです。
湊からの告白は意外で、告白してからのデレ方がいままで抑えていた分を表していて最後まで楽しめました。
結李
発売前や公式のキャラクター説明でも詳しい説明がなく謎の少女感があり、読み進めるのが楽しかったです。感動の再開→覚えてない→人違いという飽きさせない展開な上に、有紀との関係性を構築、説明を同時にこなしていて凄いと思いました。
結李が幽霊だと分かった時セヴンデイズだなと思ったらがっつりセヴンデイズでしたね。こういう他作品を織り交ぜるあたり遊び心があっていいなぁと思いました。
ラスト√でこのゲームのキーワードである「失くしたもの」がテキストとして具体的に出てくることで、LOST:SMILEのコンセプトを意識しながらプレイできました。
小学校のリストを見た時点ある程度の情報が散りばめられており、結李と春紀の関係性を推測でき、考えながらプレイでき良かったです。(以下小学校のリストを見る時点での情報)
・橘結李:1974年8月23日、1981年転入、現在2017年
・金城春紀2004年死去
・廃屋での橘の表札
・結李と有紀の父親が同年代だと仮定してして43歳、結李転入時点で結李は7歳、 有紀の父親は8歳まで島に住んでいた
・有紀を見間違えたなら有紀の血縁者の可能性
・みひろでお昼を頼まない点
最高のハッピーエンドだったと思います。今は亡き結李、春紀を含めた全員にとって。
最後に結李が有紀と湊を念を押してくっつけるのは意外でした。自分のこの先はないが有紀にはこれから先があり、有紀には幸せになってほしいという結李の想いが伝わってきました。
結李のCVである汐入あすかさんはプレイする前から知っていましたが、汐入あすかではなく結李でありやはり声優凄いと再認識させられました。
5.システム
オプションの音量設定やメッセージ速度、ウィンドウの透過率まで細かく設定でき、快適にプレイ出ました。
ログから任意の場所にジャンプできない点は読み返す上で苦労しました。
一定以上ログを遡れず、遡れる範囲が狭い。少なくとも1章(1日)分は表示出来てほしかったです。
グラフィックが非常に綺麗でした。
各√だが話が短い上に共通テキストが√を読み進めるごとにテキストの密度低く読みごたえが薄かったのは残念でした。また後編√のEnd分岐がないのが残念でした。
アフターストーリーが終わった後タイトル画面に戻るのが早すぎだと思いました。もう少し間を取って読み終えた余韻に浸る時間があってもよかったかと思います。
湊の部屋にサキの本である「偽りの王子様」が置いてあり細かい点もしっかり絵描かれており良かったです。
6.失くしたもの
美鈴:人とのつながり
純:家族
めぐる:両親
みひろ:人生(青春)
湊:有紀
結李:春紀
7.終わりに
ということでLOST:SMILEをプレイしましたがいかがだったでしょうか。副題の「memories + promises」がまさにその通りという感じで神ですね。個人的には非常に楽しめました。いままでプレイしたノベルゲームの中でも五指に入るクオリティでした。余裕がある方はぜひプレイしてみれ下さい。ていうか全人類プレイしてください!
それでは次回のブログでお会いしましょう~
P.S.‘‘いわれてみれば‘‘雰囲気似てるよなぁ
公式サイト